朝自習の時間の読み聞かせ。今週の木曜日は祝日なので月曜日に。
今日は5年生。雨降りだからいつもより早く教室に全員が集合し、いつもより早く全員が落ち着いたので、いつもより5分早くスタート。
まずは
どうしてかわかる?―世界のなぞかけ昔話〈1〉から、「末むすこのかったものは?」を。
<末むすこはあるふたつのちいさなもので、部屋をいっぱいにしました。さて、どうやったんでしょう。>
という問題に、トランプを敷き詰めた、とか、あと、なんだっけ?
あまり問題そのものをよくわかっていないような珍答が続いて盛り上がり、正解を伝えるとおおう!と唸る子どもたち。
「間違ってもいいのよ。考えてことを言ってみるのがだいじです。6年生のクラスで同じ問題をやったときにはね、マッチで部屋に火を点けて炎でいっぱいにする!と言う答えもありました。」で、どっと笑い。
「そりゃ、放火だね。犯罪者になって相続できなくなっちゃうからね。よい子は真似しないでね。」といちおう付け加えておく。
ピーター シス,ジョージ シャノン
「さて次は、メキシコのお話です。みんな、メキシコ知ってる?おう!すばらしい。今、日本は寒くなってきたけど、メキシコは太陽の国、情熱の国、なんて呼ばれてるんですよね。では、始めますよ。」
と、前置きして、
おばあちゃんのちょうちょをゆっくりと読む。
大好きだったおばあちゃんが死んじゃって悲しむ女の子。
葬儀や死者の行列やドクロのお菓子や死者のパンが出てくる。
伏線には、オオカバマダラチョウの不思議な生態。
「日本では、お盆ってものがあって、みんなも盆踊り踊ったことがあるでしょ。でも、世界中で盆踊りするわけじゃないよね。日本のお盆が、メキシコでは、この死者の日のお祭りなんだね。わたしは、メキシコの映画を見てたときに、この死者の行列ってのを初めて見て、なんじゃこりゃ〜、と衝撃を受けて、なんなんだろう、ってずうと思っててたところにこの本に出会ったので、今日は、これを読んでみました。」
死者の弔い方って、その国やその土地の文化や宗教に、ものすごく依るもので、わたしはとても興味深いと思う。子どもらにどこまで伝わったのかわからないけど、しいんとして聞いてくれてた。
ジゼル ポター,バーバラ・M. ヨース
しいんとしたままで終わるのもヤだったので、
どうしてかわかる?―世界のなぞかけ昔話〈1〉からもう一つ、「天国と地獄」を読む。
テーブルの上の山盛りのおごちそうが並んでいるのに、
テーブルから何十センチも離れたところに座らされ、
1メートルもある長いお箸で食べなきゃいけない。
地獄のひとはお腹をすかせてぷんぷん怒っているのに、
天国のひとはたくさん食べてにこにこしてるのは、なぜ?
「地獄のひとは舌を抜かれてて食べられない!」
「地獄のひとのは、箸じゃなくて橋だった!」
「地獄の箸は重たくて、天国の箸は軽かった!」
などなどのおもしろい答が次々と出る中、最後に答えた女の子が正解。
一同大拍手にて終了。