催事の初日。
5時半から起きてお弁当作って
夜ごはんも作ってきもの着て出勤。
お一人目にご予約ご来店いただいたお客様に
コーディネートした一式を
たいへん気に入っていただいて、商談まで
たどり着く。
お話させていただくうちに
お客様もすごくお着物が好きなのが
伝わってきて、
たいそうたのしく気持ちが盛り上がった。
しかし、今回、初めてお見立てさせていただく
お客様で、どうしても、帰宅して一度考えたい、と
おっしゃるのだった。
「今、どうしても必要」ということではないのが、
きものですからね。
いったんお帰りになると、
ほぼそのまま不要と言われてしまうのが
常ではあるのだが、
せっかくこんなに気持ちよく初めての商談ができたのに
ゴリ押しするのもイヤだったので、そのまま
お帰りいただく。
お客様のおっしゃることをたいせつに
受け止めることって、接客の常識でしょ。
わたしとのお出会いがきっかけで、
きものを真ん中にして、
たのしいお時間をいっしょに過ごしていただけて
とてもうれしいと思う。