月の前歯が見事なハの字に生えてきたので、かかりつけの歯医者さんの矯正相談に。
「犬歯が大人の歯に生え変わるまでは、こういう状態の子どもが多いですよ。わたしたち、学校で勉強するときにはね、こういう時期を『みにくいあひるの子』期と習います。」とのことだった。
「え?そんな専門用語があるんですか?そもそも、アヒルに歯はありますか?」と間抜けな質問をするのはやめにして、説明を聞く。月の場合は上の歯よりも、今、びっちりと隙間なく生えている下の歯並びのほうが問題で、前後ガタガタに生えてしまう可能性が高い、とのこと。
「でも、月ちゃんはまだ、お口の中が年齢の割に幼いです。近い時期には矯正を始めることも視野に入れながら、もうしばらく、上の前歯の両脇が生え変わるまでは経過を見ていましょう。」と言われた。
○
さて、ついでに天も診てもらう。このまま虫歯なしで10歳になれそう。ただし、こちらも噛み合わせがかなり悪い。
「今は上の歯が下の歯に完全にかぶさっていますが、第二次成長期には、下あごがぐん、と発達するので、まあ、ごきょうだいおふたりとも、いわゆる受け口になるパターンですね。」とのこと。
天のちいちゃいかわいい顎がこれから、ぐんと発達するのか、と思うと少しショックだった。天の方は、年齢的にも状態的にも矯正を始めるのにいい時期とのこと。まあ、わたしも受け口だからそうなのかなあ、と思っていたけど。
わたしは矯正の機会なく大人になり、成人後に受け口の治療を勧められたことがあるのだけれど、顎の骨を切ってボルトで止めるような手術が必要と説明され、恐ろしくて断ったのだった。(そもそも受け口に治療は必要なんだろうか?)
わたしは結局そのまま生活している。けれど、子どもの頃から口元のことではよくからかわれてイヤだったし、歯並びが悪いせいでよぶんな虫歯にもなり、結局たくさんのお金も時間も使ったもんなあ。
○
子どもの歯列矯正には諸説あるようだし、それなりに費用もかかることけれど、一生の健康の土台になることだから、よく考えてみようと思う。