町内会の盆踊りで踊り続け。
わたしは今年、町内会の役員も受けています。役員は盆踊りの開始から終了までの二時間半、櫓の周りでお揃いの浴衣を着て、踊り続けなければならないのです。休憩は10分のみ!準備に片付けもやりましたわよ。
地縁も血縁もない土地に住んでいるので、子ども達を育てる環境作りの一環として、よけいに、地域の行事には積極的に参加したほうがいいと思っているのです。
ところが、以前、地域主催のちいさなお祭りに子どもたちを連れて行ったときのこと。顔役らしきおばさんから「準備も片づけも手伝わないのに遊びに来るだけ来て…。」とイヤミを言われてしまいました。
そのときには、「なんてひどいオバサンがいるもんだ…。」と少々憤慨したものです。しかしこうして、実際に役員になり、運営側に参加してみると、ほんとに大変。
いろんなことを決めていくために何度も集まらなければならないし、盆踊りの練習にも出て、振り付けを覚えなければなりません。
わたしは幼児の頃から中学3年生まで日舞を習っていたので、動きの基本が日舞です。今はエアロビをやったりするのですが、リズムの取り方に妙なコブシがついてしまって恥ずかしい思いをします。その様子は、演歌歌手がロックを歌っているようなかんじです。
しかし、そうしてから盆踊りに戻ると、今度は、動きにエアロビ風の妙なキレがついてしまいます。いやはや。その様子は、総合的にはなんだかインド舞踊の世界に近いところで炭坑節や東京音頭。我ながら可笑しくてげらげらです。ほかの参加者の混乱と笑いを誘いまくっていました。
リズムの取り方の変更は難しいんですよ。社交ダンスを何十年もやっているというおじさんはやはり社交ダンス風の盆踊りでしたし、日舞をやっているひとの盆踊りは、注意して見てみると、手足の動かし方がくねくねしているのでわかります。
そうこうしてげらげら踊っていると、今どきっぽい中高生の男子が集団で踊りの輪に加わってくれたり、顔見知りの小学生たちが何人もの列になって加わってくれたりで、ああ、やってみるとやっぱり盆踊りはたのしいな、と思ったのでした。