午前中皮膚科受診。今かかっている皮膚科は、土日も診て下さる。しかも時間予約制だ。すばらしく通いやすい。
天のとびひの経過を診ていただく。
「抗生物質が効いていないわけではないですが、まだすこしじゅくじゅくしてますね。飲み薬の種類を変えますよ。四日飲んでまだ治らなかったら、また来てください。
なんでもない皮膚には移りにくいですが、掻き壊した皮膚には感染しやすいです。アトピーを抑えることも感染の拡大を抑えることに繋がりますので、アトピーの部分はアトピーの塗り薬をしっかり塗って下さい。」
とのこと。
学校にも行っていいと言われ、セフゾンのかわりにホスミシンを処方されて帰宅。
○
「午後からは、
にょろくんと公園に行きたい。」と、天が言う。その、行きたい公園には水遊び広場がある。
天は、水が大好きだ。赤ん坊の頃から、水につけておけばゴキゲンだった。わたしも水が好きなので、水遊びの時期になって浮かれる天の心情がよくわかる。けれど、とびひにかかっている子どもは水遊び禁止だ。ばい菌などが皮膚に入りやすい状態だし、ひとに移す危険もある。
わたしは天に、
「あんたが水があるのに入らないわけがないので、あそこの公園に行くのはだめ。」と言う。
「ぜったいにお水に入らないから。」「ぼくたち、約束したからだいじょうぶ。」とにょろくんも一緒になって懇願してくるので、「約束だよ。」と念を押して送りだす。
とは言え。まったく信用できないので、月を連れて自転車に乗って後を追う。水遊び広場に直行する。ずぶぬれの天発見。着いて一秒で
「天!」と怒鳴る。びっくりして飛び上がる天。「ママ〜。ぼく、転んじゃったああ。」
「そう、天、今、転んだところ。」とにょろくん証言。月を降ろしてにょろくんに頼む。天を後ろに載せてとんぼ返り。お着替えさせてまた公園に向かって自転車を漕ぐ。
「今度お水に入ったら、ママはもう今日は、あんたを外に出さないよ。」と釘を刺す。
「ねえ、ママ。どうしてゴキブリはあんなに嫌われてルの?」と、天は、話題を変えようとしている。
「ゴキブリは暗くて湿ったところが好きだから、いろんなばい菌がいそうで汚いし、気持ち悪いんじゃない?天は、ゴキブリが好きなの?」
「うん。なんかあんなに嫌わレててかわいそう、って思う。
もしもぼくがゴキブリになったら、みんなにね。
ゴキブリホイホイは、あっちにあるよ〜、
ゴキブリホイホイにはこんな種類があるんだよ〜、とかって。
みんなに教えてあげるよ。」
「ふううううん。じゃあ。
ママは、もしもゴキブリになったら、天に
ゴキブリホイホイのあるところはどこですか、って
聞くから教えてね。」
と言っておく。
公園に戻るとにょろくんに頼んでおいた月が、ザイルロープのてっぺんにひとりで登っている。おそらくは8メートルほどの高さだ。どきどきしながらも、笑顔で手を振り、ゆっくり降りるように言う。
にょろくんはまだ水遊び広場で、水を眺めていた。天合流。目を離さないようにしていたけれど、天も月もにょろくんも、どうしても水場の近くで遊びたがる。公園変更。山の中のアスレチック公園。
うああああ。ここでは虫が心配。虫刺されすると、天のとびひが広がるじゃん〜。しかも子どもらはどうしても、道のないような草むらに入って遊びたがる。次にここの公園に行くときは長袖長ズボンにしよう。
そうもこうもして無事一日が終わったかと思ったら、夕方から月が発熱。ほんとうに、ドラマチックな日々である。