秋晴れだ。空高く青く澄んだ空気。洗濯機を回そう。わたしは洗濯機が回っているところを見るのが好きだ。ぐるーんぐるーん、うぃっ、ういっ、ぐるーんぐるーん、ざぶっ、ざぶっ。
少なくともここ7年、粉せっけんを使っている。洗濯物を入れる前に低水位で水を張り、粉せっけんと酸素系漂白剤を入れて、3分ほど回す。もっこもこの泡ができる。そこに、汚れのひどい、夫のワイシャツや、子ども達の靴下を入れてさらに2分ほど回す。残りの洗濯物を入れてあと10分洗い。
すすぎは、ためすすぎでまず2回。3回目の水が入ったところで、クエン酸を小さじに2杯入れて、もう一度すすぎ、8分脱水。
合成洗剤をつかうよりもずっと、手間がかかるしコストも高い。しかも、水をすすぎ一回分余分に使う。そのうえ、季節の変わり目に、しまってあった洗濯物を出すと、たまに、酸化した油のような匂いがすることがある。
洗濯機に発生する黒カビも、しばしば、ものすごいことになっていた。しかし、黒カビについては、クエン酸と熱湯で撃退する方法を知ってから、それほど悩むことではなくなった。(*600〜800グラムほどのクエン酸と熱湯を高水位まで入れて一晩放置し、翌朝、洗濯物を入れずに一サイクル運転。カビ菌が死滅するそうです。おかず海苔くらいの大きさの黒カビが大量に取れました。*)
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天がアトピー体質であったため、皮膚にいいかも、と思ったのがきっかけで、せっけん生活をはじめた。今では台所もお風呂も洗面台も歯磨きまで我が家では全部、せっけんだ。しかし、この夏長らく実家に帰省していたときには、合成洗剤を使っていた。
白い衣類の白くなること。それはうっとりするほどだった。帰省中は家事を荷なうので、手間のかからないことにも助けられた。でも、こちらに戻ってきたら、わたしはやっぱりせっけん派だなあ。
手肌にやさしい使用感が好きだし、今使っている粉せっけんの香りも好きだ。ぬるぬるする柔軟剤を使わなくてもふわふわに立ち上がる洗濯物の手触りが好きだ。環境にもいいと、信じている。
子どものタメ、を思うなら、高価なおもちゃを買い与えるより、せっけんを使い、節電に努め、選挙に足を運んで政治を選ぶのだ。