朝自習の時間の読み聞かせ。今日は月のクラス。
声もだいぶん回復していたのだが、なかよしのおかあさんから、のど飴をプレゼントいていただいた。前日に会ったときから心配してくださったそうだ。ありがたい。
さて、ちょっと早く教室に向かう。
教室の後方に椅子を並べて、すっかり準備万端で待っている子どもたちに、チャイムが鳴るまでの導入で、まずは『まてまてー!』。
それから、『いっぱいおっぱい』を読む。
やがて子どもたちが揃ったところで、
「みんなはさ、ちょうど、『スーホの白い馬』の勉強をしているところだからね、やはり、モンゴルの遊牧民のあいだに伝わるお話の絵本を持ってきました。
ちょっと長いし、むずかしいかもしれない。だけど、もう、2年生も終わりだし、みんなは聞く力があるからね、だいじょうぶかな、と思って持ってきました。」
と、前置きして、『ラクダのなみだ』をゆっくり読む。
最初はざわざわしていたんだけど、母ラクダが死んでしまうところから、ぐっと、お話に入ってきた。
「同じ題材をもとにした、『ラクダの涙』っていう映画もあります。ラクダがね、馬頭琴の音楽を聴いて、実際に涙を流すところを見ることができます。レンタル屋さんにあるからね。機会があったら探してみてください。」
「すごいね、みんな聞くことができたねえ。じゃあ、今度は、わたしの大好きな絵本を読みます。うたがあるからね、ちょっと恥ずかしいけどがんばりまあす。」
と、いうことで『ねこのセーター』をゆっくりとおどけた調子で読む。緊張がほどけたのか、だらしのないねこが気に入ったのか、ページをめくるだけで、子どもたち、げえらげえら。
「もう一冊!!」と口々に言われてちょっと時間があったので、『たのしいゾウの大パーティー』を早口で読む。でも、これは、別の機会にゆっくり読みたかったなあ。
終わったところで、幾人かの子どもたちから、はあああっ、とため息が出た。
「集中して聞いてくれてたんだね。
わたしが、このクラスにくるのは、今日で最後です。
3年生になるときにはクラス替えがあるもんね。
このクラスで読むことができて、いつもとてもたのしかったです。
ありがとう。」
と挨拶して終了。
我が家のちびっこだった月も、もう、3年生になるんだねえ。