朝自習の時間の読み聞かせ。今週はシフトがお休みだったので、1年生のクラスで見学兼ねてお手伝い。今年の1年生は元気な子が多いのか、入学から1年経ってもなかなかまとまって聞くことができないのだ。
教室に入ると、教壇の前に男の子たちがずらりと椅子を並べて座っていた。
まずは導入で「はじまるよ♪」の手遊びをする。
はじまるよ♪はじまるよ♪
はじまるよったらはじまるよ
はじまるよ♪はじまるよ♪
はじまるよったらはじまるよ
1と1で忍者だよ
2と2でカニさんだ
3と3でネコのひげ(にゃん)
4と4でタコの足
5と5でハイ拍手
いろんな早さで繰り返してやってるうちに踊り出す子どもたちも出てきて盛り上がる。そのうちに教室に子どもたちが揃い、チャイムがなってはじまり、はじまり。
まずは他学年のおかあさんが『ふるやのもり』の紙芝居をなさるのを見学。やわらかな雰囲気のきれいなおかあさんで、場面を変えるところがとても上手だった。ほかの方が読み聞かせするのを聞くのは、とても勉強になるのだ。
お話の中にすぐに引き込まれていく子どもがいる横で、残念ながら小突き合いする子どもたちがいて、出だしが聞けない子どもが何人かいた様子。
あなおそろしい「ふるやのもり」の正体がわからぬままに話がすすんでしまっても、動物たちがたくさん出てくる場面から、皆が引きつけられていた。
次に読んでらしたのは、、、なんだったけ。題名ど忘れ。やわらかい絵柄の絵本で、子犬が人形を拾ってくるお話。
自分の子どもがとても大好きだったお話だそうで、すっごく読み込まれたかんじに、もう、ぼろぼろになってる本だった。今度は子どもたちもみんな、いいかんじで落ち着いて聞いてた。
すこし時間が余ったので、わたしも、かばんのなかに隠し持っていた本を取り出す。
「はあい、じゃあ、今日は、みんながよく聞いてくれたので、おまけで、これを読みますよ。」
「『いっぱいおっぱい』でーす!
おっぱい好き?」
と目の前にいた男子に聞くと、条件反射のようにコクンとうなづいてくれた。
「そう、みんな好きだよね。」
と、言って1ページ目をひろげると、子どもたちが読んでくれた。
文字数も少ないのだ。
「よし、いっしょに読もう。」
バナナやイチゴをみんなで探しながら、読み進める。
一番最後のページでは
「いっぱいおっぱい!」と叫ぶのだよ。
ぎゃーと、叫んで大喜びの男子群。
女の子たちもにっこにこだった。
ちいさくておさなくてストレートな1年生たちなのだ。
あああ、とってもおもしろかった。