朝自習の時間の読み聞かせ。今日は1年生。
「後ろに集まって聞く?」と尋ねたら、自分の机がいい、とのこと。
「じゃあ、そのままがいい子はそのままで、
よく見えない子は椅子を持って、見えるところに来てくださ〜い。」
ごとごとごとごと、
見えないよ、
どいてよ、
わたしが前よ、と小競り合いしながらも、なんとか落ち着いたかな?
「いいですか?読みますよ、最初はこれです。」
上下逆に持って表紙を見せると、さかさまで〜す、と指摘されて、
『あらまっ!』と叫んで持ち直して始める。
うふふふふふふふ、と笑いが転がり、
ああああ、おもしろかったあああ、との感想があちこちから。
「じゃあ、次にはこれを読みます。なんて書いてある?」
『もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう』
「そう、この話、知ってる子?」
「は〜〜い」
「は〜〜い、オッケー!知ってる子はしずかに聞いててね。」
「知らない子は?」
「は〜〜い。」
「は〜〜い、オッケー!知らない子もしずかに聞いててね。」
次々にあらわれる変なトイレ。
「こんなトイレだったら、どう?」
「届かな〜い!」げらげらげらげら。
「こんなトイレだったら?」
「顔にかかる〜〜。」げらげらげらげら。
読み終わった後で、「こんな夢、見たことある?」と
聞いてみる。
「おばちゃんは、子供の頃ね、よくね、こんな夢見て、
おねしょしてました。」
「えええええ?」
「みんなはしないの?」
「しな〜〜い。」
「ふうううん、でもね、いいのよ、きみたち1年生でしょ。
1年生でもね〜、10人にひとりくらいはおねしょするんだって。
でもね、だいじょうぶなんだよ。
おばちゃんも、今はおねしょしないから。」
「だは〜。」と子ども達。
最後に『おおきなもののすきなおうさま』。
でも、ちょっとしたつつきあいから喧嘩が起こって泣き出す子もいて、半分くらいの子しか聞けなかったような雰囲気だった。まあ、いいやね。1年生だもん。しょうがないのだ。
「は〜い。今日は、これでおしまい。また来るね〜。」
「え〜、もっと読んで〜。」
「おばちゃんも、もっと読みたかったんやけどね〜。また今度ね。トイレに行きたい子はトイレにいっといで。」なんて言いながら帰り支度をしていると、子ども達に囲まれて、しばらくお話したんだよ。
みんな、ちびちびと人なつこくてかわいくって、たのしかった。