朝自習の時間の読み聞かせ。今日の担当は6年生。
なんだか家庭科の課題でティッシュボックスの型紙を布に移さなきゃならないそうで、みんなそれに取り組んでた。
「そんじゃあ、聞けるひとだけ前に出てきて聞いてくださいな。」と始める。
床にぺた座りの子どもたちがわたしを見上げる。最初は知らない子ばっかりのクラスだったけど、だいぶん、顔なじみの子が増えてきた。運動会でモヒカンだった子の髪がだいぶん伸びてきてたのを触らせてもらった。朝からいい気分だよ。
3秒でハッピーになる 名言セラピー
「IBMの伝説の男」の話からスタート。
「アメリカで90歳以上のひとに聞いてみた、人生を振り返って唯一後悔していること」の話、次に「70代でアメリカ大陸を歩いて横断したおばあちゃん」の話。
子どもたちがだいぶん集まってきたところで、
世界がもし100人の村だったら 3 たべもの編を始める。
ちょうど国際理解の授業を始まったところなんだそうだ。
「これはねえ、全部読むと30分かかるから、かいつまんで読みますね。」と前置きして、読み始め。
村人100人のうち、
41人は1年を8万円以下で暮らし、
ときどきしか食べられません。
のところでいろいろと聞いてみる。
「ねえみんな、ときどきしか食べられないのって、どう思う?そりゃあ、すごくつらいよね。自分の家の一ヶ月の食費がいくらだか知ってるひと?いない?じゃあ、おうちのひとに聞いてみてください。
なにか習い事してるひと?何習ってる?ふうん。5つも習ってるの?すごいね。じゃあ、例えば、習い事のお月謝が月に2万円だとするよ。1年だと24万円だよね。その3分の1の金額で1年間を暮らしているひとがいるってことなんだよ〜。」
「一ヶ月1万円生活どころじゃないんだ〜。」
「うん!そうだね!なるほどねえ。そうそう。」
なんてな会話をしていると、
「ししょくを食べればいいんだよ。」と言い出した子がいた。
「主食?」
「ううん、試食。」と、つまようじに刺さったものを口に運ぶ動作。
「ああああ!試食?!ええええ、全世界に試食をさせてくれるスーパーマーケットがあるわけではありませんよ〜。」
というような会話をたのしみながらところどころを読んでいたらチャイムが鳴った。
「はあい、じゃあ、これでおしまいです。残りが気になるひとは自分で読んでね。」と、退場。手を振ってくれる女の子たちがいた。うれしいな。
ほんとに朝からいい気分になるんだよ。
その後は、読んだ本の記録簿を書きながらメンバー同士で情報交換して解散。いい本を教えてもらった↓
神の子たち―パヤタスに吹く風
葉 祥明