昨日の夕方、天の担任の先生から電話がかかってきた。
「天くんからお話聞きました?」
帰宅後すぐから、わたしは月のピアノの送迎して、すれ違うように帰宅してくる天は英語に出かけていったから、何も聞いてなかったんだけど、「5時間目の体育の着替えをしているときに天くんが息をしようとしたら胸が痛くて苦しいって言い出して泣いちゃって、みんなが心配して先生を呼びに行ってくれて、すぐに治まってなんともないようすだったのだけど、精神的に不安だったようなので、念のため6時間目は保健室で寝て過ごし、お友達に付き添ってもらって帰宅した」と言うことなのだった。
うむ、たしかに天は、にょろくんと一緒に帰ってきてすぐにまた遊びに行ってたのだけど、あれは、<付き添われて帰ってきた>んだったか。先生にお礼を言って電話を切り、帰宅してきた天から話を聞いて、連絡帳に帰宅後の様子と学校での処置へのお礼を書いて今朝、持たせた。
「連絡帳にお手紙書いてあるからね。先生に見せるんだよ。」と100回言って送り出しても、学校に行って友達に会うとぜんぶ忘れる天だもの。
朝自習の時間の読み聞かせのために登校して、天の担任の先生にばったり会えたので、連絡帳のことなど伝え、今日はまた通学帽が見つからなかったことも伝える。
「ホントに、いろいろ抜けててすみません。
天は、、生きてるだけでせいいっぱいなんです。」
と言ったら、先生がにこーと笑ってくれた。
○
さて、読み聞かせは6年生担当。
まずは『カニ ツンツン』。
そして、小さい子が聞いたら泣きそうなくらいの迫力満点で『うまかたやまんば』。
残酷さを隠さないところや荒唐無稽さが好きだ。
昔話や民話ならではのこんな展開って、今の<お話>にはないよね。
やまんばが死んじゃってびっくりしたところで『おおかみペコペコ』。
これでも時間がちょっとだけのこったので『どろにんげん』を取り出す。
「長新太さんって知ってる?」
「知ってる」と数人の声。
「きみたちはもう、中学生になっちゃうし、今後、長新太さんの絵本を読んでもらうなんてこともないだろうから、今日の最後の本で読みますね。」
全体的によく聞いてくれたし、反応もよく、子どもたちに拍手で送られる。
教室を出るときに目が合った女の子がにこー、と笑ってくれた。